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健康診断で引っかかった

健康診断の結果は将来の健康のバロメーター

健康診断の結果は将来の健康のバロメーター健康診断の結果表には、様々な数値や、要注意、再検査、要精密検査などの結果判定が並んでいます。
健康診断は、今ある病気を見つける目的というより、実は今放置すると近い将来になんらかの疾患になってしまうリスクを見つけることが目的です。リスクがある場合、それに正しく対処することで、将来、生活にかかわるような重篤な病気にかかることを予防することを可能にすることが健康診断の真の目的といってもよいでしょう。
健康診断の結果を正しく受けとめて、適切な処置をとることが大切で、そのためには、健康診断の結果に示される様々なデータの意味を正確に理解しておくことが必要です。
当院では、企業などで実施された健康診断の結果、要再検査や要精密検査となった方の診療に対応しております。
健康について気になることがある方は、いつでもご相談ください。

健康診断で指摘されることの多い項目

健康診断の結果表は、身体の様々な部分の状態に関する重要な情報が詰まっています。そのなかで、どの項目がどんな意味をもっていて、数値がどれほど正常と離れているのかを理解しておくことで、日常生活のなかで、今あるリスクをコントロールしていくことも可能になります。

血糖値 血糖、 HbA1c (ヘモグロビンA1c)

血糖値 血糖、 HbA1c (ヘモグロビンA1c)血液中のブドウ糖の量をみて、現在糖尿病にかかっている可能性があるか、将来糖尿病になってしまう危険性があるかを判断する数値です。糖尿病は血管に障害をおこし多くの合併症を発症させる怖い疾患です。基本的に空腹時にどの程度血中にブドウ糖(グルコース)が含まれてるかを見る数値で110mg/dL以下、HbA1c(ヘモグロビンA1c)は過去1~2か月の間の血糖値の平均をブドウ糖と結びついたヘモグロビンがどの程度含まれているかを%であらわしたもので5.6%未満が正常値型、4.9~6.0%が基準範囲です。これらの数値を指摘された場合、さらに精密な検査が必要になる場合もあります。

血圧

血圧血圧は血管壁にかかる圧力です。そのため高ければ高いほど、血管に負担がかかり、動脈硬化をおこすと、血管が破れて脳血管障害や心筋梗塞などをおこすリスクが高くなります。しかし、高血圧はよほどのことが無い限り、自覚症状が無く、重症化して合併症がおこってから気づくことが多くなっています。そうした事態を防ぐために、家庭に血圧計をおき、習慣的に毎日きまったタイミングで血圧を計測し、記録しながら生活習慣などで血圧をコントロールすることが大切です。年齢などの条件によって異なりますが、家庭血圧では135mmHg(上)/85mmHg(下)以下を目指します。

脂質異常

脂質異常細胞に脂質を送り届けるLDLコレステロール、余った脂質を血液から回収するHDLコレステロール、脂質の蓄積形態である中性脂肪(トリグリセライド:TG)などが血中の主な脂質です。
LDLコレステロールとHDLコレステロールは双方とも生体を維持していくために必須の物質で、双方がバランスをとって働いていることが大切です。そのため、LDLコレステロールが多すぎる、HDLコレステロールが少なすぎるなど、どちらかに偏っている場合、血管に脂質がこびりついて動脈硬化をおこしやすくなることが問題となります。年齢などの条件によって異なりますが、一般的な成人ではLDLコレステロールは70~139mg/dLの範囲内、HDLコレステロールは40mg/dL以上、中性脂肪(TG)は150mg/dL以下が望ましいとされています。

尿酸(UA)

尿酸は、細胞の働きに必須の物質であるプリン体の燃えかすで、常に身体の中に一定量がプールされ、それより多くなると尿として排泄される仕組みになっています。ところが何らかの理由で尿酸が一定上になっても排泄されず血中にたくさん含まれてしまうと、尿酸が結晶化し関節などにたまることで痛風をおこします。尿酸値の基準範囲は7.0mg/dL以下です。プリン体は生物の細胞に普通に含まれていますのが、中でもプリン体の多いレバーや青魚などの食品、アルコール類全般などを摂り過ぎないように注意する必要があります。

尿たんぱく・尿潜血

尿たんぱく・尿潜血健康診断の尿検査では、主に尿たんぱく、尿潜血を調べます。たんぱくが出たり潜血があったりしても、精密検査ではとくに問題がないケースもありますが、一般的にはたんぱくが出ていると慢性腎臓病、潜血があると腎臓や膀胱がん、尿路結石、腎炎などが疑われますので、必ず精密検査をうけるようにしましょう。

クレアチニン(Cr)・尿素窒素(BUN)

クレアチニンも尿素窒素も血液から腎臓で濾過されて尿に含まれて排泄される老廃物です。血液検査で、この双方の数値が高いということは、これらが腎臓でうまく濾過されていないことを示すもので、腎機能低下の徴候をあらわしています。これらの数値は、ほんの少しでも基準値より高くなると、重篤な症状をあらわすことがあります。基準値はクレアチニンが0.6~1.1 mg/dlの範囲、尿素窒素は10~20mg/dLの範囲です。腎臓はいったん悪くなると回復が難しい臓器ですので、少しでも異常があれば、すみやかに専門医を受診してください。また生活習慣病の代表である高血圧、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症などがある場合、腎機能が低下しがちですので、そちらの治療もしっかりとおこなっていきましょう。

肝臓(ビリルビン・AST〈GOT〉・ALT〈GPT〉・γ-GTP・ALPの高値、アルブミンの低値)

ビリルビン、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、ALPの高値、アルブミンといった項目は肝機能をあらわす数値です。AST、ALTは本来肝臓にある物質で、γ-GTPやビルビリンは胆汁に含まれる物質です。アルブミンは腎臓でつくられて血液中に多く含まれ、血中の水分を維持し血液をうまく循環させるために重要な物質です。
本来肝臓や胆汁内にあるべき物質が血中にたくさん含まれているということは、何らかの肝機能障害がおこっているサインです。また本来血中に多く含まるはずの物質が少ないということも、これを産生する肝機能に障害がおこっているというサインです。
肝臓は、代謝、エネルギーの貯蔵、解毒などの大切な役割を担っている重要な臓器ですが、アルコールの過剰摂取、ウイルス感染などで炎症をおこしたり、脂肪肝になったりすることでだんだん細胞が壊れ肝硬変になると、生命にも関わることになります。
これらの数値が少しでも悪い場合には、専門医に相談するとともに、生活習慣の改善などにも注意を払っていく必要があります。

膵臓 アミラーゼ

アミラーゼは膵臓で産生される消化酵素で、本来は膵液にふくまれて十二指腸におくられて消化につかわれます。この物質が血液に含まれるということは、膵炎をおこしている可能性があることを物語っています。一般的な健康診断ではまずこの数値は検査項目に含まれていません。オプション検査が選択でき、膵臓の機能が心配なときには、オプション検査でこの数値を確認すると良いでしょう。

貧血(血色素量・赤血球量・ヘマトクリット)

血色素量、赤血球量、ヘマトクリットはいずれも貧血の有無と程度を確認する数値です。貧血には鉄欠乏性のものビタミン欠乏性のものなどがありますが、それらの他に、体内のどこか出血がおこっていることに由来する場合もあります。胃・十二指腸潰瘍、胃がん、大腸がん、女性の場合子宮筋腫などが原因となっている可能性もありますので、貧血を指摘された場合、できるだけ早めに受診して原因をつきとめ、適切な治療を行うようにしましょう。