TOPへ

予防接種

予防接種について

予防接種は、接種した方に細菌やウイルスと戦う抗体がつくられ、伝染性のある特定の疾患にかかりにくくなる、またはかかっても重症化しにくいというメリットがあるばかりではなく、他者に伝染させる可能性を少なくする側面もあります。
現在使用されているワクチンには、病原体そのものを弱毒化して使用する「生ワクチン」、病原体に科学的処理を加えて毒性をなくした「不活化ワクチン」、病原体そのものではなく、病原体が生成する毒素を無毒化した「トキソイド」、病原体の遺伝子構造をmRNA(メッセンジャーRNA)によって人工的に体内に生成する「mRNAワクチン」といった種類があり、対象の疾患ごとに使い分けられています。

当院で行える成人向け
のワクチン接種

  • インフルエンザ
  • 肺炎球菌
  • 髄膜炎菌
  • B型肝炎
  • A型肝炎
  • 破傷風
  • 麻疹・風疹
  • 帯状疱疹(50歳以上の方)
  • 水痘・帯状疱疹
    (水ぼうそうと50歳以上の方の帯状疱疹予防)

など

当院では、その他にも、海外へのご旅行、ご出張、留学などの際に必要、または推奨されるワクチンの接種も行いますので、いつでもご相談ください。
なお、ワクチンの在庫の都合がございますので、予防接種ご希望の方は必ず事前に,ご相談、ご予約をお願いしています。

毎年10月最初の診療日
から、インフルエンザ
ワクチン接種が
始まります

渋谷区では、65歳以上の方に対して、毎年10月1日から翌年1月31日までの期間に、公費負担によるインフルエンザワクチンを実施しております。当院でも高齢者向けインフルエンザワクチンの接種に対応しております。対象の方は9月末ごろに区からの予診票が届きますので、その後、当院へインターネット、またはお電話にてご予約ください。
なお、渋谷区への途中転入者の方については、予診票が届きませんので、対象年齢の方は区までお問い合わせください。また60~64歳の方でも条件によって無料で接種できる方がいます。詳細については渋谷区の該当Webページ(https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kenko/iryo-kenko/yobo-sesshu/korei.html)をご確認ください。

費用

4,000円(税別):公費補助対象外です。

インフルエンザワクチン

インフルエンザは毎年冬の時期に流行するウイルス感染症です。近年では有効な抗ウイルス薬なども開発されていますが、予防にもっとも有効な手段はインフルエンザワクチンで、接種しておけば感染の可能性を低下させるだけはなく、もし感染してしまっても重症化しにくいとされています。
インフルエンザにはいくつかの型があり、毎年流行する型が異なっています。日本では、その年度に流行するインフルエンザの型を科学的に予測した結果にあわせて生産されています。
インフルエンザの流行は11月末から始まり、1~3月のピークを迎えます。ワクチンは接種してから2週間程度で効果をあらわし、その後5か月程度効力が続きます。
そのため、11月の中旬から遅くとも12月半ば以前での接種を推奨しています。
インフルエンザを予防する手段として、特に有効とされているのがワクチン接種です。免疫力の低下した高齢者の方をはじめ、幅広く行われています。
成人の場合、1回の予防接種で6~7割免疫がつき、2回の接種で9割に免疫がつくといわれていますが、原則的には1回の接種となります。ただし、大学受験の高校生やその保護者の方などは2回接種しておくと安全です。
感染して、ご自身がつらい思いをするだけではなく、まわりの方々に感染を拡げることがないよう、シーズンごとに接種されることをお勧めします。

詳しくはこちら

帯状疱疹ワクチン
(シングリックス)

水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)は、初めて感染すると水痘(水ぼうそう)となります。水痘が治ってもウイルスは体外には排出されず、神経節に深く潜伏し、体力が弱ったときなどに活性化して帯状疱疹をおこします。日本で年間に帯状疱疹が発症するのはおよそ0.05%ほどですが、高齢化するに従い発症率は高くなり70歳をすぎるとおよそ0.1%となるという報告があります。
帯状疱疹に対する治療方法もありますが、なかなかしぶとく、様々な合併症もあります。とくに妊娠中の方が初感染すると母子感染もあり、お子様に影響が出る可能性もあります。平成26年からは、水痘ウイルスは定期接種ワクチンに含まれており、抗体をもっているお子様は増えていますが、定期接種となる前の方や、何らかの可能性で定期ワクチン接種ができなかった方はワクチンでの予防をお勧めしています。

詳しくはこちら

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は、一般的に肺炎をおこすことで知られていますが、その他にも中耳炎や副鼻腔炎といった耳鼻咽喉科の疾患や髄膜炎といった重篤な疾患などもひきおこす危険な細菌です。
肺炎球菌によっておこる様々な感染症を予防するため、現在では小児には定期接種が行われていますが、高齢者の死亡原因の上位に肺炎が位置していることもあり、65歳以上の方に対しても接種が推奨されています。肺炎球菌ワクチンの効力はおよそ5年間続くとされているため、65歳、70歳、75歳……と5歳刻みの年齢ごとの接種となります。
なお、渋谷区では65歳以上の対象年齢の方は、自己負担無料の全額公費で接種が可能です。
接種は1年を通じていつでも可能です。