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幹細胞上清液

幹細胞培養上清液とは

幹細胞培養上清液とは現代では、体内に自然に存在する歯髄、臍帯、脂肪といった幹細胞を取りだして再生医療などのために人工的に培養しています。このとき、正しい細胞をつくるために培養する環境にも最大の配慮を払い、細胞培養のための培養液にも工夫がこらされています。
これまで、培養が終わったあとは培養した幹細胞だけを分離して取りだし、培養液は廃棄していたのですが、この廃棄していた培養液の中には、培養中の幹細胞が放出したコラーゲン、ヒアルロン酸などの組織の修復や維持に欠かせない物質、サイトカインやエクソソームといった成長因子など500種類以上にもわたる生理活性物質が存在しており、培養液そのものも有効に利用するため、様々な研究の結果開発されたのが幹細胞培養上清液療法です。
サイトカインは体内で損傷された細胞や細胞が集まってできている組織の機能回復に関与し、血管を増殖させる作用、神経を修復する作用、免疫を調整する作用、骨のリモデリングを正常化する作用、皮膚を再生する作用など様々な働きをすることが判明しています。
幹細胞培養上清液は、幹細胞培養後、遠心分離などによって幹細胞を取りだした後の上澄み液を滅菌処理などの工程を経て注射薬や点鼻薬の形で製品化し、さらにウイルス検査などを行い万全の処置をとった上で、出荷しています。

未承認医薬品であることの明示、入手経路などの明示

日本では幹細胞培養上清液は医薬品として未承認です。ただし、医師の責任のもとで未承認薬と明示した上で、使用することは可能で、当院においても、本剤の提供が可能です。
当院で使用している幹細胞培養上清液は国内のMRT株式会社によるヒト臍帯細胞由来幹細胞培養上清液です。

幹細胞培養上清液が持つ4つの機能

1.幹細胞を呼び覚ます

人体に自然に存在する幹細胞の増殖を促進し、必要な細胞に分化させます。幹細胞本来の機能が上清液によって呼び覚まされることによります。

2.炎症を抑える

侵入物に対する闘いや、組織や臓器が破壊された際におこる炎症を抑え、炎症によって生じる強い痛みやそれにともなう動作障害などを抑制します。

3.自己抗体を分解

体内に存在して、自身の細胞を攻撃してしまう自己抗体と呼ばれるたんぱく質を分解する作用が期待され、免疫システムが本来の人体にとって有害な侵入物に対してのみ働くようになります。

4.血管を再生する

血管が障害され、自然状態でバイパスが新生された場合、その血管は通常脆弱になりますが、上清液療法によって、本来の血管再生が期待できます。

幹細胞培養上清液のデメリット・副作用

ヒト由来の自然な物質であるため、あまり重篤な副作用の報告はありません。

  • 点滴中にめまい、冷や汗などが生じる可能性があります。
  • 点滴の針を入れた部分に赤み、腫れ、内出血などが生じる可能性があります。

副作用以外のデメリットとしては

  • 自由診療であるため治療費が高額
  • 本治療後、献血ができなくなる

などがあります。

料金

  費用
1A 60,000円(税込)
初回 40.000円(税込)