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医師が教える「脂肪肝」って?早く治す方法!

ダイエット  / 糖尿病と運動  / 糖尿病と食事  / 脂質異常関連  / 院長の独り言

 

年間10000件もの外来を行っている、現役糖尿病内科医の薗田です。

健診や病院で肝機能を指摘された方へ、今回は脂肪肝について分かりやすく解説します。

糖尿病との関連性や、家でできる対策も紹介しますので、是非最後までご覧くださいね!

 

 

脂肪肝って何??

脂肪肝とは、その名の通り、「肝臓に脂肪が蓄積」している状態です。食べ物で言えばフォアグラです。

一般的に自覚症状・他覚的症状はみられません。

そのため放置してしまう方も多いですが、実は悪化すると「肝硬変」「肝がん」に進行する可能性があるため、早めに対応することがとても大切です。

 

そして、脂肪肝がある場合、糖尿病も悪化しやすいため注意が必要です。

 

 

脂肪肝の分類

 

脂肪肝は大きく2つに分類されます。

 

①アルコール性脂肪肝(AFLD)

…5年以上の過剰な飲酒が主な原因。禁酒により改善し、他の肝疾患を認めないもの。

②非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)

…アルコールをあまり摂取しないにも関わらず、肥満などが原因で発生。さらに以下の2つに分けられます。

・非アルコール性脂肪肝(NAFL)

・非アルコール性脂肪肝炎(NASH)

 

 

 

脂肪肝の原因

1.アルコール(AFLDの場合)

1日の純アルコール量60g以上※、長期(5年以上)にわたり過剰な飲酒をしていることが目安になります。

※日本酒で3合以上、ビールで中瓶3本以上、ウイスキーでダブル3杯以上

 

2.肥満(NAFLDの主な原因)

肥満や内臓脂肪増加に伴い、脂肪が肝臓にも蓄積しやすくなります。また、肥満者の場合、上記のアルコール量に満たなくてもアルコール性肝障害を起こすことがあります。

 

3.糖尿病・インスリン抵抗性

高血糖やインスリンの効きが悪くなると、脂肪が肝臓に蓄積します。

 

4.脂質異常症

高脂肪の食事や遺伝的な要因により、血中の脂肪が増加すると、肝臓にも脂肪が溜まります。

 

5.ステロイドなどの薬剤

ステロイドやタモキシフェンなどの一部の薬剤によって、脂肪肝を引き起こすことがあります。

 

 

 

脂肪肝と糖尿病の関係

 

糖尿病の人は脂肪肝になりやすいと言われています。

糖尿病の人はインスリンの効きが良くないため、肝臓への脂肪蓄積が促進されます。

さらに脂肪肝はインスリン抵抗性(インスリンの効果)を悪くするため、どんどん悪循環に陥ります。

糖尿病がない人でも脂肪肝が糖尿病の発症リスクになりますので、早めの治療が大切です。

 

 

当院ではこういったリスクを考慮し、早期発見のために

血液検査のほかに、超音波検査で脂肪肝の状態を確認することができます。

下の画像の左にあるのが肝臓、右にあるのが腎臓。

肝臓が白く映っているのは肝脂肪が多くあることを示しています。

(父親の肝臓です・・笑)

検査は予約無しで医師が必要と判断した場合は当日に行えます。

 

少しでも不安のある方は、こちらからご予約くださいね!

 

 

 

 

脂肪肝の改善方法!

 

1.食事改善

摂取カロリーとバランスを適正に

身体に良いとされるものでも、カロリーオーバーにより体重は増えます。

こまめに体重を測り、増加傾向なのか、減量傾向なのかを確認する習慣を身につけましょう。

体重が増加傾向の場合、食べ過ぎている可能性があります。

 

また、急激な体重減少は脂肪肝の悪化を招く可能性がありますので、1か月2~3kgの減量を目標としましょう。

食事は、主食・主菜・副菜を揃えてバランスの良い食事を摂るように心がけましょう。

 

 

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食習慣の改善:5つのポイント

①3食規則正しく、夕飯は少な目を意識

②早食いを改善し、ゆっくりよく噛んで食事を行う

③長期間継続できる内容を選択する

④糖質・脂質を多く含むものは控える

⑤食物繊維の多いものを積極的に摂る

 

 

 

2.運動

ある研究によると、1日30分以上の有酸素運動を継続することで脂肪肝が改善したという報告があります。

体内の遊離脂肪酸をエネルギーとして使うには、10分以上の運動が必要になります。

 

また、無酸素運動(筋肉トレーニング)を合わせて行うことで、筋肉量が増加し、基礎代謝を上げる事ができます。

有酸素運動と無酸素運動を組み合わせることが大切です。

 

 

 

3.禁酒

肝障害がある場合、基本的には「禁酒」となります。

難しい場合も、なるべく1回量を減らすように心がけましょう。

ビール3本のうち、1本をアルコールゼロに変えるだけでも節酒に繋がりますよ!

 

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家で出来る⁉脂肪肝対策!

1.緑茶を飲む

緑茶に含まれるカテキンには抗酸化作用があります。肝細胞に悪影響を及ぼす活性酸素を減らしてくれます!

さらに悪玉コレステロール上昇を抑えてくれる働きも◎

 

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2.野菜から先に食べる

野菜やきのこに多く含まれる食物繊維を先に摂ることで、糖や脂質の吸収をゆっくりにしてくれます。

腸から分泌されるホルモンにより食欲も抑制されるため、食べ過ぎを防いでくれる効果もありますよ!

 

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3.家を出る前にスクワット

無酸素運動⇒有酸素運動の順に運動をすると効率よく脂肪を落とすことができます。

筋トレを先に行うことで基礎代謝が高まります。その後の有酸素運動により脂肪が燃焼されますよ!

 

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか。脂肪肝は症状がないものの、糖尿病との関連や進行すると肝がんなどの重大な病気に繋がることが分かりました。

健診などで肝機能の数値に指摘があった場合は、早めの受診、対策が重要です。

 

当院では脂肪肝を確認するための血液検査やエコー検査を徹底して行っております。

すこしでも不安のある方はお気軽に下記のリンクよりご予約ください。

 

 

 

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