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糖尿病って治るの?最新治療と“寛解”の可能性とは

年間10000件もの外来を行っている、現役糖尿病内科医の薗田です。

「糖尿病は一生治らない病気」

「でも、できれば薬には頼りたくない」

そんなふうに思っていませんか?

実は、“正しい知識”を身につけ行動を重ねれば、 HbA1cを5%台に安定させ、薬を手放す人も続出しているんです。いわゆる『寛解』を目指すことは可能。

この記事では、そんな糖尿病治療の最新事例を交えながら、糖尿病専門医がわかりやすく解説します。

 

糖尿病治療の基本は「3本柱」

糖尿病治療の基本は以下の3本柱です。

  1. ◼︎食事療法

  2. ◼︎運動療法

  3. ◼︎薬物療法

このうち食事運動については、“セルフ治療”と呼ばれ、自分の生活の中で取り組む部分になります。

ですが実際の現場では、この2つについて「ほとんど具体的な指導を受けたことがない」という方が非常に多いのです。

食事や運動は、管理栄養士や医師などと一緒にあなたに合った方法を見つけていくことで、無理なく・前向きに取り組むことができると思います。

当院では、管理栄養士による栄養指導を受けることができます。 また、必要に応じてエコーCTなどの検査も行い、正確な診断と適切な治療方針をご提案しています。

 

HbA1cがなかなか下がらない人へ

あなたがもし

  • ◼︎食事を頑張っているのに結果が出ない

  • ◼︎運動しても体重だけが落ちて、血糖値が下がらない

  • ◼︎医師の指導が「頑張ってください」だけ

だとしたら、それはあなたの努力が足りないわけではありません。治療の方向性が間違っている、あるいは医師側の薬の選択に 問題がある可能性もあるのです。

 

糖尿病は「治らない」のか?――“寛解”という希望

よく「糖尿病は治らない」と言われます。

これは医学的に“完治”の定義が非常に厳しいため。

一度インスリン分泌が落ちた膵臓の機能を完全に元通りにするのは困難ですし、 油断すれば再発リスクも高いため、“治った”とは簡単に言えないのです。

しかし、寛解(かんかい)という考え方があります。

寛解とは、薬を使わずにHbA1cが正常値で安定している状態。

 

「治らない病気」ではなく「コントロールできる病気」—— それが糖尿病の最新の考え方なのです。

ここからは、実際の診察室で起こっているHbA1cが改善した事例をご紹介します。

HbA1cが劇的に改善したAさんの例

Aさんは「運動すれば血糖値は下がるはず」と信じて、毎日30〜60分のランニングを続けていました。ところがHbA1cはなかなか改善せず、体重だけがどんどん減っていく状態に。

クリニックにある体組成計で確認すると、筋肉量がかなり少ないことが判明しました。

そこで「ランニングを一旦やめて、しっかり食べて、筋トレに切り替えましょう」とお伝えしました。

筋肉は、血液中の糖(ブドウ糖)を取り込んで貯めておける“貯蔵庫”のような存在
筋肉量が増えることで、食後の血糖値の上昇がゆるやかになり、全体のコントロールがつきやすくなるのです。

その結果、Aさんは筋肉が増え、基礎代謝もアップ。HbA1cは自然に低下していったという事例もあります。

 

間違った薬で悪化していたBさん

Bさんは、BMI30以上の「肥満型糖尿病」タイプの患者さんでした。

ところが、10年間にわたって体重が増えやすいタイプの薬(SU薬とチアゾリジン薬)を処方され続けていたのです。

さらに医師からは「とにかく痩せましょう」と言われるばかりで、どんな食事をすればいいのか、どのくらい食べていいのかという具体的な指導は一切ありませんでした。

そんなBさんに、私たちはまずGLP-1受容体作動薬(痩せやすくなる薬)を使用。加えて、管理栄養士と一緒に食事改善をスタートしました。

その結果、体重は20kg以上減少し、HbA1cも大きく改善
さらに、血圧・コレステロール・中性脂肪の薬もすべて不要になったという事例があります。

 

見逃されていた1型糖尿病だったCさん

Cさんは若い女性で、食事にも運動にも一生懸命取り組んでいましたが、
HbA1cの数値がどうしても下がらないという悩みを抱えていました。

当時の主治医からは、「もっと努力が必要ですね」と言われていたそうです。

しかし、詳しく調べてみたところ、
1型糖尿病の抗体が陽性であることが判明しました。

1型糖尿病は、体の中の免疫が自分の膵臓を攻撃してしまう病気で、
インスリンを出す力が失われていくのが特徴です。

そのため、飲み薬ではうまくコントロールできず、
インスリン注射を始めたことで、血糖値がようやく安定しました。

このケースから学んだのは、
「本当に1型ではないか?」としっかり確認することと、
患者さんの努力不足と決めつけない姿勢が何より大切だということです。

 

痩せる治療薬の真実と「医療者選び」の大切さ

糖尿病治療薬は、ここ数年で大きく進化しています。

特に注目されているのが、GLP-1受容体作動薬(例:マンジャロ)

この薬は、食欲を自然に抑え、インスリン分泌もサポートしてくれるため、
日本でも数kg〜20kg単位の体重減少が報告されています。

とはいえ、薬の効果をしっかり引き出すには、
栄養指導や生活習慣のサポート体制がある医療機関を選ぶことがとても大切です。

「注射だからちょっと怖い…」
「本当に自分に合うのか不安…」

そんな方もご安心ください。

当院では、医師・管理栄養士・看護師がチームでサポートし、
あなたに合った使い方や生活改善を丁寧にお手伝いしています。

治療薬は、正しく使えば強力な味方になります。

信頼できる医療者と一緒に取り組むことが、
糖尿病のコントロールを成功に導く一番の近道です。

 

糖尿病は、自分の力で未来を変えられる病気

糖尿病はたしかに、慎重な対応が必要な病気です。

でも、正しい診断、正しい薬、正しい生活指導があれば、 寛解(薬ゼロでの正常値維持)というゴールも夢ではありません。

あなたの未来は、あなた自身の行動で変えられます。

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(この記事は、医師本人の診療体験と、実在の患者さんの協力により執筆しています)
 
 

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