HbA1cとは?冬に血糖値が上がりやすい理由とリスクを減らす3つの習慣
冬になると寒さで運動量が減り、忘年会やクリスマスなどのイベントで食べ過ぎや飲酒の機会も増えます。
実はこの時期、血糖値が上がりやすく、糖尿病リスクが高まる季節 です。
そこで今回は、血糖管理で重要な指標 「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」 の意味と、冬でも健康な血糖値を維持するためのポイントをご紹介します。
血糖値とヘモグロビンA1cの違い
血糖値とは

・血液中のブドウ糖の濃度を数値化したもの
・検査直前の血糖値や運動の影響を受けやすい
ヘモグロビンA1c (HbA1c)とは

・血液中のタンパク質の一種であるヘモグロビンに結合した糖の割合を示す指標
・過去1〜2か月の血糖状態を反映します
・HbA1c 6.5%以上で糖尿病が疑われる
・検査直前の食事や運動の影響を受けづらい
- 医師も患者さんも目標値としてよく使う「血糖値の通信簿」のような存在です
ヘモグロビンA1cの数値が高い人の特徴
①肥満があること
②高齢であること
③遺伝があること
40歳以上の方は、4人に1人が糖尿病もしくは糖尿病予備軍の可能性があると考えられています。
冬に血糖値を上げないための生活習慣
運動:お尻突き上げ運動(ヒップリフト)
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仰向けに寝て膝を立てる
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お尻を持ち上げ、ゆっくり下ろす
目標:1日30回×3セット
下半身の筋肉を鍛えることで代謝が上がり、血糖値の安定に役立ちます。
こちらの動画を参考にしてみてください↓
食事:糖質制限のやりすぎに注意
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糖質制限をやり過ぎてしまうと、糖質に対応できない体になってしまい、「血糖値スパイク」を起こしやすくなります。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、糖質の理想的な摂取量は男女ともに1日に必要な総エネルギー量の50~65%とされています。
最低でも、糖質は1日に120g程度(ごはん1合程度)は摂るようにしましょう。
血糖濃度を抑えるオススメの食品
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睡眠:7時間前後が理想
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- 短い睡眠は血糖上昇ホルモンを乱し、糖尿病リスクを上げます。
- 睡眠時間と2型糖尿病発症リスクを示した論文では、1日7~8時間の睡眠時間で最も低いリスクが観察されました。
毎日 7〜8時間前後の睡眠 を意識しましょう。
【参考文献】睡眠時間と2型糖尿病リスク:前向き研究のメタアナリシス
まとめ
冬は血糖値が上がりやすい季節ですが、
日々の 運動・食事・睡眠 を整えることで、HbA1cを健康的な範囲に維持できます。
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HbA1cを定期的にチェック
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適度な運動で下半身の筋肉を維持
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糖質の摂りすぎ・制限のやりすぎを避ける
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睡眠時間も見直す
小さな習慣の積み重ねが、将来の糖尿病予防につながります。
今回の内容は、朝の情報番組、サン!シャインで紹介されたものです。
是非、こちらの動画もチェックしてみてください。


