当てはまったら要注意?糖尿病が進行しているかもしれない5つのサイン
糖尿病は、気づかないうちに進行することがある疾患と考えられています。
実際の臨床現場でも「今思えば、あの時すでにサインが出ていたかもしれない」と振り返る方は少なくありません。大切なのは、日常に紛れやすい小さな違和感を見逃さず、早めに確認・行動につなげることです。
この記事では現役医師としての臨床経験から”今すぐチェックしてほしい危険サイン”を部位別に解説していきます。
1つでも思い当たってしまった方はお近くのクリニックで検査をしてもらってください。
糖尿病の進行で体に現れやすい危険サイン
糖尿病が進行すると、尿・皮膚・手・足・目といった部位に、比較的気づきにくい変化が現れることがあります。

個人差はありますが、臨床的には以下の順で気づかれるケースが多いとされています。
尿 → 皮膚 → 足 → 手 → 目
いずれも「よくある不調」と捉えられやすいため、関連性を知っておくことが重要です。
尿の変化は糖尿病の進行サイン?

トイレの回数が増える
一般的に、排尿回数が1日8回以上の場合は頻尿とされますが、「以前より明らかに回数が増えた」と感じるだけでも注意が必要と考えられています。夜間に2回以上トイレで目が覚める状態がほぼ毎日続く場合も、体からのサインである可能性があります。
尿の泡立ちがしばらく消えない
尿の泡立ちについては勢いや脱水でも起こりますが、細かい泡が多く、しばらく消えない状態が続く場合は、尿中にタンパクが含まれている可能性も考えられます。

喉の渇きが強い
血糖値が高い状態では、糖が水分を引き寄せる性質を持つため、尿量が増えやすくなります。その結果、喉の渇きが強まり、水分摂取量が増えるという循環に陥ることも…。
皮膚トラブルが示す糖尿病の可能性
乾燥・かゆみ・感染を繰り返す
血糖値が高い状態が続くと、皮膚の血流が低下し、皮脂や汗の分泌が減少すると考えられています。その結果、すね・腕・背中などに乾燥やかゆみが出ることがあります。
水虫やカンジダ、細菌感染
免疫機能が低下することで、水虫やカンジダ、細菌感染などを繰り返しやすくなり、小さな傷が治りにくくなる傾向も見られます。日常的に皮膚の状態を観察することが、早期の気づきにつながります。
手足のしびれや感覚異常に注意
手足のピリピリ感
血糖値が高い状態が続くと、細い血管や神経が影響を受けやすくなると考えられています。特に足先や指先は血流が届きにくいため、ピリピリ感や感覚の低下が左右対称に現れることがあります。
手足の感覚が鈍る
注意すべき点は、痛みよりも感覚が鈍くなることです。小さな傷や靴擦れに気づきにくくなり、結果として重症化するケースも報告されています。
視力の変化は見逃されやすい危険サイン

目のかすみや視界の異常
網膜には非常に細かい血管が張り巡らされており、高血糖状態の影響を受けやすいとされています。視界がぼやける、黒い点が見える、明暗に慣れにくいといった変化は、疲労や加齢と区別がつきにくいため注意が必要です。
糖尿病進行に関するよくある質問(FAQ)
糖尿病の初期症状はどのようなものですか?
明確な症状がないことも多く、頻尿、喉の渇き、皮膚の乾燥などが比較的早期に見られることがあります。
自覚症状がなくても進行することはありますか?
はい。糖尿病は無症状のまま進行し、検査で初めて指摘されるケースも少なくありません。
気になる症状があればすぐ受診すべきですか?
症状が続く場合や複数重なる場合は、自己判断せず医療機関での相談が推奨されます。
まとめ
糖尿病の進行は、尿・皮膚・手足・目といった形でサインを出していることがあります。
症状の現れ方や進行には個人差があり、血糖管理・生活習慣・他疾患を含めた総合的な評価が重要と考えられています。
気になる変化があれば、早めに確認することが将来の選択肢を広げる一助になるかもしれません。
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参考文献
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日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン」
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厚生労働省 e-ヘルスネット
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DM-Net(日本糖尿病協会)
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各種査読付き医学論文・公的医療機関資料


